NO.73:CRYSTAL SILENCE LIVE / CHICK COREA & GARY BURTON

 ECM PA-6125〜26 / LP 1980

老舗のジャズスポットで、久しぶりにヴィブラフォンの演奏を聴いていたら、このアルバムの演奏を思い出しました。
チック・コリアのピアノとゲイリー・バートンヴィブラフォンによるDUOライブを収録した2枚組のLPをターンテーブルに乗せ、針を下ろした時に聞こえてきた音の、何とも言えぬ透明感!。3秒で引き込まれてしまい、以来、愛聴盤の1枚になってます。

ヴィブラフォンのプレーヤーには、2本のマレットをパワーでドライブさせるタイプと、3〜4本のマレットを駆使してコード感を引き出すタイプに大別されるけど、ゲイリーは後者の代表格。というか、ダンプニングという奏法を開発して、この楽器の可能性を大きく引き出した人。4本のマレットで紡ぎ出される音は何とも心地よく、なのにスピード感も切れもある!

チェックのピアノとの組み合わせによって、その魅力が更に加速!
そして、ライブのテンション感が実にイイ!、空気感を伝える録音もイイ!

このアルバムはCDで再販されたけど、残念なことに、それぞれのソロ演奏がカットされるんだよね。このソロがまた絶品!、なので完全版が出るまではCDに移行することは無いでしょうね。
何はともあれ、奏者が少ないってのは、難しい楽器のひとつなんだろうねえ〜。。

このLPに収録されているのは1979年10月28日チューリッヒでのライブ、そして、同年に東京でもライブが行われてます。LPの演奏と比べるとテンション感はちょっと薄い感じだけど、雰囲気は伝わると思います。アルバム1曲目に収録されている曲『Senor Mouse』