No.29:The Dude / QUINCY JONES

 A&M SP-3721 / LP 1981

私が「ディスコで踊ったことがある」と言っても、誰も信じてくれないんんだよねえ。
そりゃ、モンキーダンスか盆踊りかって動きかもしれないけれど(笑)

映画「サタディナイトフィーバー」のヒットで幕を開けた1980年頃のディスコブーム、今になって思うと、当時はカラオケボックスも無かったから、みんなで騒げる空間が出来たって感じだったのだろうか?。その後の「黒服」ディスコ時代には興味が無くなっていたので比較できないけれど、イメージ的にはオープンで明るい感じだったみたい。

そして、初めてディスコに行った頃に流行っていた曲がこのアルバムの1曲目に収録されている「AI NO CORRIDA」で、マイケルジャクソンの超ヒットアルバム「スリラー」の一連の曲やボーイズ・タウン・ギャングの「君の瞳に恋している」等がその翌年or翌々年。

「AI NO CORRIDA」は、大島渚監督の映画「愛のコリーダ」(内容がエッチすぎて、気後れした私は見ていない)から付けたらしいいけれど、「I Know CORRIDA」をもじったという説もあって、真相は?。

ところで、クインシー・ジョーンズという人。どうも大物プロデューサーらしいのです。
当時、流行ったジャズ、ファンク、ソウル、ブラック系のクレジットを見ると、必ずこの人。
イヤでも名前を覚えてしまった感じ。1985年にヒットしたアフリカ難民飢餓救済のためのチェリティ曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」もこの人のプロデュース。
そうそう、懐かしのTV番組「ウィークエンダー」のテーマもこの人の曲を使っている。

私がクインシージョーンズの音と初めて触れたのは、このアルバムのひとつ前のアルバム。
当時、私はフュージョン系をよく聞いていて、お気に入りにニューヨークの超売れっ子スタジオミュージシャンが結成した「スタッフ」というバンドがあったのだけれど、彼がそのメンバーからリチャード・ティー(Key)、エリック・ゲイル(G)、スティーブ・ガッド(Ds)という売れっ子中の売れっ子をフィチャーしてつくったのが「STUFF LIKE THAT」という曲。君らのやっているのはこんな感じ?、な〜んてタイトルは本気なのか冗談なのか・・・・でも、出来はステキ。

このアルバムも、ステーブ・ルカーサ(G)、ハービー・ハンコック(Key)、パティ・オースチン(Ch&Vo)、スティビー・ワンダー(Syn)、etc...なんてビッグネームが名を連ねている。

「AI NO CORRIDA」の翌年、1982年発表のマイケルジャクソン「スリラー」はこの人のプロデュース。そして、「AI NO CORRIDA」と「スリラー」を聞き比べると、印象的なギターリフ、ベースパターン、間奏の展開等、実に良く似ている。このことを発見!した時って、妙にうれしかったなあ。

で、再度言うけれど、ディスコで踊ったことあるんだよ。
六本木、マイアミで夜明けのコーヒー飲んでから始発の地下鉄日比谷線に乗り込む。
行き先の「東武動物公園前」って文字を見て、現実に引き戻されたっけ。。(x_x)