No.1:liberte / 岡村孝子

FunHouse 32FD-1067 / CD 1987

何にしようかと、ずいぶん考えましたが、記念すべきオープニングミュージシャンは彼女にしました。
「あみん」には興味がわかなかったのですが、「岡村孝子」としてソロビューし、このアルバムが発売された頃、CDショップをウロウロして何故だかジャケット買いしてしまいました。

で、家に帰って聞いてみると・・・・・いや〜〜〜〜、すっかりハマッテしまいましたねえ (^^)V。
アレンジャーのチカラっていうのでしょうか? 萩田光雄田代修二、両名のアレンジが楽曲の魅力を引き出している感じです。
いつしらかOLの教祖と呼ばれるようになった彼女の詞には、少々根暗といいますか、怨念的な雰囲気を感じるのですが、どの曲にも素敵なフレーズが散りばめられています。
処理の仕方によっては重くなってしまいそうですが、曲調とアレンジによって爽やかに昇華されていることで、同じ想いを持つ聞き手に元気を与えてくれるのでしょうね。

アルバム全体がひとつのトーンで彩られているので、スンナリと最後まで聞けてしまうんですねえ。
そんなところも気に入っているのですが、ずいぶん後になって、その秘密を「岡村孝子さんの楽曲分析」というサイトでみつけました。
なんと、全9曲中8曲が次のコード進行が曲のどこかで使われている!!(もちろん、曲によってキーは違いますが) そして、この構成は「パッフェルベルのカノン」と基本的に同じ。

C-GonB-Am-Em-F-ConE-Dm7-G7〜

なんでも、このアルバムで唯一パッフェルベル進行が出てこない曲は、3曲目の「電車」だけらしいのです(2003年7月15日「せくしぃつぅ」のライブで演奏しましたね)
ワンパターンといえばそれまでですが、そんな感じがしないところはさすがです。

収録曲で最も有名なのは、8曲目の「夢をあきらめないで」でしょう。
“熱く生きる瞳が好きだわ”などと、ひたむきに歌われては、頑張るしかないでしょうに。
そういえばこの曲、春の選抜高校野球の入場行進曲やCM等にも使われてました。
そうそう、私の勤める職場のとあるおじさんも、カラオケで歌ってましたっけね。