No.3:小夏 KUNACHI / 上原知子

RinkenRecords Rinken-2011/ CD 2000

このアルバムは、秋葉原のCDショップをウロウロして見つけたものです。
インディーズの棚で目に留まり、そのままレジに。つまり、ジャケット買いですね。

何故、目に留まったというと、娘の出産予定日が近づいている時で「名前どうすっかなあ、さりげなく夏らしいのがいいかなあ」な〜んて考えている時だったので、このアルバムタイトルに手が伸びたようです。

「TOMOKO」ってだれだあ? Rinkenレーベル?? もしや「りんけんバンド」の上原知子???
この程度の知識しかなかったけれど、家に持ち帰り、さっそく聞いてみたら、即お気に入りに追加。
これがあるからジャケ買いは楽しい。(ハズレの方が多いけれどネ)

りんけんバンド」のイメージから、エイサーのリズムを基調にした三線のPopな曲を想像してたけれど、最初の1音でぶっ飛びました。クレジットに書かれているミュージシャンは「りんけんバンド」のリーダーであり、彼女のパートナーでもある照屋林賢ひとりで、伴奏はアコースティックギター1本(ただし、曲によっては三線と打ち込みをごく控えめにかぶせている)。曲はすべて照屋林賢の作曲の島唄ですが、どれもシンプルで落ち着いた曲です。

いきなりアコギのソロインストゥルメンタルで始まり、上原知子の凛として、それでいてリキミのない歌声に続きます。彼女のことを“神々しい歌姫”と評論した文章を目にしたことがありますが、聞き手の感覚にス〜と入り込んでくる声質、安定感、ここちよさは当に絶品だし、爽やかで癒されます。

「う〜ん、いいなあ!」と、このアルバムを聞いている私の横で娘は、次の曲が始まるたびに「また同じウタだね」と言い放っておりますが・・・・・