No.10:思い出&かかとの詩 / れいこ+るあ

 TAKE OFF RECORD / EP 1984

「れいこ+るあ」の前身は「ぶーふーうー」という。
彼女(通称、れいこB)は当時、とある音大のピアノ専攻。
音大とは無縁の我等との縁は「さだまさし」というキーワード。

「るあ」が今に至るのも、この出会いがもたらしてくれた様々な経験のおかげ。
自己流でギターを覚え、感覚頼りで演奏していた我等にとって、彼女の演奏とさりげない理論的アドバイスは目からウロコ。

そんな出会いの延長から、1980年には「ぶーふーうー」で、1981年には命名?間もない「るあ」で、まさか縁があるとは思わなかった東京大学本郷キャンパスの学園祭「五月祭」に参加 したりもした。

なので、「るあ」の増殖は今に始まったことではないのだ。今は主婦&ピアノの先生で頑張っている彼女、余裕ができたら1曲だけでも、越後屋とのツインキーボードで復活して欲しいものだ。

そしていつしか社会人に・・・・・

何の因果か、おっぴんの就職先にはレコーディング環境が整っていた。
そんな折り、この奇跡的レコーディングを具象化してくれたのが、収録曲2曲の作詞・作曲者である「林クン」である。今年6月22日、吉祥寺の花屋さん店頭ライブ「Coco Live」に遠路足を運んで頂き、その姿に当時の記憶が甦ってきた。

当時はアナログレコーディング、何インチだろうか?、一般的なガムテープより幅広のテープが勢いよく回る。コンディンサーマイクで録音した自分のギターをモニターで聞いて、その音色にビックリ。弦をこする音までリアルに拾ってくれるから、1音1音が大事だ。
何とも貴重な経験。

レコーディングの次はジャケット作成。
カメラマンは同級生「通称、コダケン 」。
ロケ地は、「思い出」の詩に登場する「夕暮れに揺れる銀杏並木」「薄茶色の法文館の壁」から、東京大学本郷キャンパス内の銀杏並木で敢行。

制作進行はすべて、おっぴんが仕切ってくれた。そう、言われるまま演奏し、モデルになっただけの私には、まったくもってありがたやの世界で進行し、形になったプロジェクトなのでもある。