No.26:サムシング I・Y・O / 松本伊代

 SJX-30140 Victor / LP 1984

夏が来ると聞きたくなるに曲!といえば・・・・
まあ、色々とありますが、私の場合、そのひとつがこのアルバムでっす。

今は某お笑い系タレントの奥さんですが、この頃はTVで姿を見ることが多くなったような。アイドルの売り出しが、その天然ボケキャラのおかげでバラドルのはしりとなった感がありますが、結婚後の様子から察するに、亭主の尻を叩きながら持ち上げる、強くてしっかりした面があることを感じます。

そんな彼女が「伊代はまだ〜16だから〜」を収録したファーストアルバムに続いて発表したのが、このセカンドアルバム。
全10曲の内9曲が、作詞:康珍化、作曲:亀井登志夫のコンビで、残りの1曲は湯川れい子筒美京平の黄金コンビ。そして、編曲はすべて鷲巣詩郎なので、アルバム全体のサウンドは彼女のイメージに合わせたような統一感があります。

そうそう、なんで夏なのかというと、
これがですね、上手く説明できない・・・・
何と言いますか、とにかく軽いんですわ。
恋愛の曲が多いけれど、当時16才の彼女が歌うと、それはドロドロした部分を含む愛の歌ではなくて、夢多き恋の歌になるんですね。
だから妙に明るくて軽い!、それが夏向き!

ずいぶん前に、ユーミンが言ってました。
「歌手は歌唱力も大切だけど、聞いただけで顔が見える声質でなければいけない」って。

彼女も、声を聞けば一発でわかりますね。
この声質、私には合うみたいです。

他人様にそれをいうと、「え〜、下手くそじゃない!」 って反応が多いかもしてませんね。
確かに、昔、見に行っていた尾崎亜美のライブにゲストで出て歌ったのを聞いた時に、私もそう思いました(彼女、尾崎亜美の名曲「時に愛は」をリリースしています)
でも、録音の場合はいわゆる「切り張り」ができるし、ステキなエフェクターもあるので、たとえライブ向きの歌唱でなくとも、それはそれなりに、いやそれ以上、嵌るととってもステキに仕上がります。

20年前の、これぞ「ザ・アイドル!」
ファーストとこのセカンドを録音したカセットは、今も車に常備してあって、時々聞いて、ご機嫌になってますわ。そんな時は、ちょっと変なオヤジになっているかもしれません。。。