No.27:live / Sweet Jazz Trio

 SOL J-0013 arietta DISC / CD 2002

ジャズトリオです。
コルネットラッセ・トゥーンクヴィスト、ギターのマッツ・ラーションウッドベースのハンス・バッケンロスによる編成で、トリオには珍しくドラムもピアノもありません。
それがこのユニットの特徴でもあります。

コルネットといえばチャック・マンジョーネというイメージですが、ここにもいましたねえ。
チャックの音は、どちらかといえばトランペット寄りのアタック感ですが、ラッセはあくまでもメロウな立ち上がりです。なのでキツサはありませんが、ギターとベースの相性なんでしょうね、不思議とリズムに乗って主張してくる音です。

そんな彼等が奏でる音。
編成楽器からも推測できるように、刺激的なものは一切ありません。
ふくよかで、 何ともまろやかな音色のチェンバージャズです。
かといって、それはダラ〜としたものではなく、向き合って聴けば、のめり込むほどのビート感を持っています。

でも、私が気に入っているのは、極上のBGMとして聞き流せること。
まるで、聞き手のリズムに合わせてくれているかのようです。
こうしてMacのキーボードを叩きながら聴いていても、まったく邪魔になりません。
彼等の出身地はスウェーデンストックホルム。北欧の深い森が作り出した音なのかもしれませんね。

まあ、彼等のサウンドはドラムレスという編成が大きく関与していると思いますし、ドラムやピアノが入れば、特徴の無い音として埋もれてしまったかもしれません。
クレジット読みながら真剣に聴くのもよし、晩酌しながら聞き流すのもよし、まあ、不思議とどんな聴き方にも合ってしまうのが彼等の音の特徴なのでしょう。

となみに、このCDはライブ音源なれど、聴衆の拍手や感性はまったく入っていません。 スタジオで録音するよりもライブの方が自然体で演奏できる、という理由らしく、聴衆の音はカットすることを前提にレコーディングしたそうです。
ライブがスタジオかで意見は色々あれど、人前での演奏を自然体とするならば、こんな録音スタイルがあっても良いかもしれませんね。
  
ところで「るあ」にも正式メンバーとしてのドラマーがおりません。まあ、一部の屋外ライブや「せくしぃつぅ」等、必要に応じてお願いしている状況ではありますが。
それでも基本はドラムレス。
なので、編成上の「るあ」は、彼等と同じ特徴を持っています。もとろん、サウンド的には比較などできるわけもありませんが、とりあえずカタチとしては・・・・・ね (^_^;)。