NO.38:Sweet Little Nothing / Jfive

 Canyon International PCCY-01720 / CD 2005

たまには新譜、それもラップです。
キライではないんですよねえ・・・・
といっても自分の感性に合うかどうかなんですけれどねえ。。。

色々聞いていると、結果的にはクラシック系が好み傾向なんですけれど、自分のスタンスとしてはノージャンルなので、感覚的に嵌れば演歌でも、歌謡曲でも、ボッサでも、ロックでも、民謡でも、ワールド系でも、もちろろんラップでも・・・、つまり自分に心地よければ入り口部分では何でも良いわけですよ。

例えばラップ、No.6でご紹介した「SWEETBOX」も大のお気に入りですし、日本人ラッパーで言えば「Dragon Ash」のアルバムも私の愛聴版のひとつだし・・・・でもまあ、基本的なところで下手だったり、グルーブ感が合わなかったりと、特に日本語の場合には聞くに堪えないのが多いのも事実。私個人の感覚で「良いなあ〜」と思うのは、やはりアコースティック感のある声質とバッキングに柔軟なリズムとスムーズさ。

そんな私の耳に届いた、このアルバムに納められている1曲が「モダンタイムス」
チャップリンの名作「モダンタイムス」で歌われた「ティナティナ」をサンプリングして、ましてやそのメロディとリズムを損なうことなくリズムを被せ、効果的にラップしている。

ウ〜ン、面白いなあ〜と思っていたら、最近、海への行き帰り時にFMラジオからこの曲が流れてくるのをしばしば耳にするようになったので、きっと、お聞きになった方も多いことと思います。

まあ、最近のラップといえば、元ネタを如何にサンプリングしアレンジするかが狙い目。
クレジットによると、ラッパーにとってチャップリンの楽曲は格好の餌食らしいけれど、特に版権管理が厳しいというので、業界では「この人」どんな手を使ったのだろうかと・・・、そんなことが話題になったらしい。

そんな話題の「この人」は、フランス発ヨーロッパでブレイクしたロサンジェルス出身の21才UCLA大学生。このアルバムは「モダンタイムス」1曲の興味から手にしたけれど、収録されている13曲を聞き通したら、女性ボーカル、コーラス、ストリングスが効果的にフィーチャーされ、良い意味で期待を裏切ってくれました。それにギターのフレーズをとっても、ハードロック調あり、トロピカル系フィージョン調あり、レゲイ調あり・・・・と、それもさりげなく。「そうくるかあ〜!」ってなアレンジ具合にやられてしまいました。

ってなわけで、旬のものとして、早々に「笑私選盤」入りとなりました次第です(笑)