No.41:ステレオ太陽族 / サザンオールスターズ

 ビクター HIV28045 / LP 1981

彼等を初めて見たのは、確か「夜のヒットパレード」。
ショートパンツのジョギングルック、おまけに当時は珍しい歌詞のテロップが入っていたと記憶している。メロディはいい感じだけれど、歌詞は何が何だかわからない。

な〜んだコイツら!?って感じで見ていたのが、我が家にはいつのまにかアルバム(ベストを除く)が全部揃っていた、というのが不思議。
きっかけはたぶん、このアルバムに収録されている「栞のテーマ
いい曲じゃな〜いの!って、思ったら他の曲もみんなよくなってきた(笑)

このアルバムは4枚目。
3枚目まではどこかアマチュアっぽい雰囲気のある音(アレンジとかミキシングとか)、
5枚目になると、かなり凝った音づくり、
4枚目はそんな過渡期の音が聞こえますし、曲調がそれまでの“夏だぁ!”って単純なイメージから抜け出して、歌詞のシュチュエーションの色気、メロディの上品さや気だるさって雰囲気がでてきたように思います。それでいてわかりやすいので、個人的にとても好きなアルバムです。

サザンの結成は1978年、ってことはもう27年も活動してるんですねぇ。
バンド内結婚、ソロ活動、別バンド活動と、他のバンドでは解散要因になりかねないことも、このバンドでは自らの糧とするためにやっているようです。
それもこれも、桑田という大きな才能なんでしょうね。

桑田というソングライターは、よいバラードを書くかと思えば、ポップな曲もロックな曲もブルースっぽい曲も、まあ多彩といいましょうか。彼は時々、ソロライブで色々な曲をカバーして歌っているけれど、それを聞くと、彼の音楽の幅の広さに感心しきり。

言葉で遊んでいるような歌詞、スケベできわどい歌詞、風刺的な歌詞・・・・
ライブでは脱ぎ出すしぃ、やんちゃな少年のままです。
まっ、客観的に見ると、ハラボーが締めるところを締め、押さえるところを押さえていることが大きいのでしょう。よいパートナーだよね。

85年までの7年間に8枚のアルバムを発表してますが、その後の20年間では5枚ほどで、最新は前世紀(爆)。活動の多様化はあるにせよ、さすがの桑田君も息切れ?
それでもマイペースで活動できるっちゅうのが、長続きの秘訣なんでしょうね。

ところで、サザンの曲で「栞のテーマ」とともに大好きなのは「シャ・ラ・ラ」
この曲、企画アルバムには収録されているのに、オリジナルアルバムには入っていません。
何とも残念です。