No.60:POP POP / RICKIE LEE JONES

 GEFFEN GEFD-24426 / CD 1991

まったりしたい夜、気だるい声が聞きたい・・・
そんな時にフィットするのが「RICKIE LEE JONES」のアルバム。

1979年、25才のデビューアルバムでグラミー賞の最優秀新人賞を得たシンガーソングライター
遅咲きといえばそう・・・・
なにせ裏街道人生?だったようで・・・そんな彼女を救ったのは音楽。

素晴らしいミュージシャンのバッキングによるファーストアルバム以降、1991年に発表された5枚目のアルバムがこの「POP POP」

このジャケットから想像した短絡イメージは1曲目最初の音で簡単に崩れ去り(笑
それまでのオリジナル曲によるアルバムから一転した、ジャズスタンダードのカバーアルバム。
といっても、ジミ・ヘンの曲のジャズアレンジカバーも収録されていて、意外性も楽しめます!


いわゆるジャズ歌唱じゃないので、ジャズオンリーの堅物嗜好にはペケかも(笑
でも、このゆるいスイング感はなんなのさ!!
飛び切り上手い!のではなく、何とも言えない味わいのあるボーカルなのです。

で、バッキングはガットギターとベースが基本、
曲によってバンドネオン、バイオリン、クラリネット等がチョイスされ、リード楽器として色彩感を加えてます。
そして、その音はごくごくシンプル、というかスカスカ(笑
ところが、その空いた間が好いのですね!。音は少ないけど、空間の密度は高い。
ガツガツ音出して何表現するのさ!、なんてメッセージの間でしょうかね(汗

わかっちゃいるけど、なかなかできませんけどねぇ〜
なんて思いつつ、深夜にグラスを傾けながら聞き入る。
まっ、そんな感じが似合います。いやぁ〜、やっぱいいなあぁぁ(聞きながら書いてます・・笑)


さて、オリジナルアルバムはどんな感じでしょう?
ファーストアルバムから「CHUCK E's IN LOVE」、イントロにオッと思われる方もいるでしょうね。